学校と家庭とで育てる「GRIT(グリット)」
2025年12月17日 13時57分みなさんは「GRIT(グリット)」という言葉を聞いたことがありますか。
GRITとは、「長い目標に向かって、あきらめずに努力を続ける力」のことです。うまくいかないときでも投げ出さず、少しずつでも前に進もうとする心の強さを表します。
最近の研究では、このGRITが、学力や才能以上に、子どもたちの成長を支える大切な力であることが分かってきています。
先日の勉強祭では、生徒たちが集中して学びに向かう姿や、最後まで粘り強く取り組む姿が多く見られました。この経験は、GRITを育てる大切な一歩となりました。
成績よりも大切な「やり抜く力」
これからの時代、知識や点数だけでは測れない力が求められます。困難に出会ったときに踏ん張れる力、失敗から学び、もう一度挑戦できる力です。
GRITは、生まれつき決まっているものではありません。日々の生活の中で、小さな挑戦と小さな成功を積み重ねることで、誰もが伸ばしていくことができる力です。
勉強祭で見られた、
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何度も何度も繰り返し問題に取り組む姿
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友達と励まし合いながら学ぶ姿
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「昨日より少しできた」と自分を認める姿
これらはすべて、GRITが育っている証です。
学校と家庭が同じ方向を向くとき
GRITは、学校だけで育つものではありません。家庭だけでもありません。学校と家庭が同じ価値観で子どもを支えるとき、その力は何倍にもなります。
学校では、結果だけでなく努力の過程を認め、失敗を責めずに次につなげる声かけを大切にしています。ご家庭でもぜひ、
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「最後までやろうとしたね」
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「工夫したところがよかったよ」
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「うまくいかなかったけど、次はどうする?」
といった言葉をかけてあげてください。点数や順位よりも、続けようとした姿に目を向けることが、子どもの心を強くします。
こんなことを、今日からやってみませんか?
〜GRITを育てる、家庭でできる小さな習慣〜
GRITは、特別なことをしなくても、毎日の小さな積み重ねで育っていきます。ぜひ、ご家庭でも次のようなことを意識してみてください。できたらカレンダーに〇をつけるとか、あゆみにハナマルをつけるとか、努力が目に見えるようにするのもいいですね。
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1日5分だけ「続ける時間」を決める
勉強でも、読書でも、練習でも構いません。「短くても毎日」を大切にしましょう。 -
結果よりも「続けたこと」を言葉にする
「点数」や「できた・できない」より、 「今日もやったね」「よく続いているね」と声をかけてみてください。 -
うまくいかなかった日は、責めずに聞く
「どうしたの?」ではなく、 「次はどうする?」と未来につながる問いかけを意識しましょう。 -
大人も挑戦する姿を見せる
保護者や教職員が何かに挑戦し、続けている姿は、何よりの教材になります。
これらの習慣は、どれも難しいものではありませんが、続けることで、子どもの心に確かな力を残します。
毎日、歯磨きをするのと同じように、「毎日〇〇をする!」と、
何か一つ、始めてみてはどうでしょう!いい習慣化のため、そしてGRITを育てるために。
毎日、練習ノートを欠かさず見せに来る子、音読練習を宿題でなくてもいつもロイロで提出する子、あゆみを毎日欠かさず書いている子、毎朝、遅刻せずに決まった時間に登校する子。もうすでにすばらしい取組をしている子どもたちもたくさんいます!!!
湯山の子どもたちが、さらに強く、たくましく、しなやかに育ちますように!!😊
※この言葉を提唱している心理学者のアンジェラ・リー・ダックワースさんの動画「成功のカギは、やり抜く力」は、YouTubeで見られます。ぜひご覧ください。こちら→TED