文化祭 ~感動の人権劇~
2025年11月6日 18時13分人権劇『グッドバイ・マイ・・・』 心を揺さぶる感動のステージ
文化祭の午後からは、人権劇『グッドバイ・マイ・・・』が上演されました。
出演者たちはマイクを使わず、自分の声を精いっぱい響かせて演じてくれました。最初は少しざわついていた体育館も、幕が上がると次第に静まり、観客はぐいぐいと物語の世界に引き込まれていきました。迫真の演技が続き、笑いあり、涙ありの1時間は、あっという間に過ぎていきました。
全校生徒の感想を読むと、改めてその感動がよみがえります。登場人物の心情や命の尊さ、自分の人生を生きること――多くの生徒が深く感じ取ってくれたことが伝わり、とても嬉しく思います。
この人権劇に携わった生徒たちは、まるで一つの大きな家族のようでした。1学期から準備を重ね、練習を積み、修正や工夫を繰り返して、思いを込めて作り上げた作品です。その努力とチームワークに心から拍手を送りたいと思います。
役者の皆さん、スタッフの皆さん、そしてご指導いただいた先生方、本当にお疲れさまでした。
感動をありがとうございました! 以下、生徒の感想をお楽しみください😊
★それぞれの役者さんが、本当に生き生きしていて、興奮がおさえられません!コミカルで楽しげな雰囲気の中に現実的な厳しい事実が盛り込まれていて、生きることの難しさを感じました。最後の『グッドバイ・マイ・・・』とはどんな意味だろうと考えていましたが、普通はたぶん「さようなら、私の腕!」みたいな意味だけど、それは黄郎の視点であって、生きている人の数だけ、生きている代わりに失っているものあるのではないでしょうか。だから、失うものがあっても、自分の命が尽きるまでは精一杯生きよう!みたいなメッセージ性を感じました。これから生きていく上で、死にたくなったり、何もかも嫌になる瞬間は、誰にでも訪れるものだと思います。命を自分で終わらせるよりも、もがいて必死に生きようと頑張る方が、たぶん死ぬよりももっと苦しいし、ずっと大変ですよね。どれだけ頑張ってみても、緑ちゃんみたいに死んでしまう子も世の中にはたくさんいるのが現実であって、神様というか、この世は無慈悲だと思うのと同時に、自分が生きていることがどれだけまれで、奇跡的なことかを実感しました。とにかく圧巻でした!!最高でした!!生きることの素晴らしさをしみじみ感じました。これからも、本当に一度きりの人生を全力で生きる努力をしようと思いました。(2年 Yさん)
★今回の劇では、「命」について深く考えさせられました。劇が始まるまでは『グッドバイ・マイ・・・』というタイトルがどういう意味なのか分からなかったけど、劇が終わったらその意味が分かった気がしました。黄郎は、片方の手がないという未来を知らされて、未来に不安を抱えていたけど、結局自分の未来に希望を持って生きるという道を選んだことが印象に残りました。これから不安になったり大きな壁があっても、希望を持って生きていきたいです。(3年 Tさん)
★生まれてくる確率は、とても低くて、奇跡のようなものなので、生きることはとても大切で運命や未来は自分自身で変える、つくることができるから、懸命に生きてほしいというメッセージが込められていると思いました。気付いたら自然と涙がでていました。この先の運命が分かっていて、不安でいっぱいだけど頑張りたいと強く思い、生きていく選択をした緑ちゃんは、本当に立派だと思います。生きられなかったのは悲しいけど、3人には緑ちゃんの分まで生きててほしい、少しでも幸せを感じられる日々を過ごしてほしい、夢をあきらめないでほしいと思いました。素敵な作品をありがとうございました。(2年 Tさん)
★実際にこの劇を演じてみて、命を大切にしようという気持ちがより深まりました。自分がロッカーに捨てられてしまう辛い未来を知りながらも、力強く生きようとする緑を演じて、「どんなにつらくても、悲しくても、緑のように立ち向かっていこう」と思いました。私は今回、この劇を見てくださっている人に伝える側でしたが、私も学んだことはたくさんありました。これからも力強く生きていきます!!(2年 Wさん)
★みんなの演技がとても上手で驚きました。どれだけ練習を頑張ってきたのだろうと感動しました。僕は、人権劇を見て、命さえあれば何事にも挑戦することができて、乗り越えることができるのだと考えさせられました。運命が生まれる前から決まっているのなら、今できることを一生懸命頑張るしかないと思いました。そして、頑張った結果が自分の思うようにいかない時も、その結果には意味があり、未来につながっていくと感じることができました。(1年 Fさん)
★どんなにつらい未来が待っていたとしても、努力で変わることがあるかもしれないし、変わらなくても頑張って生きてみることが大切だと分かりました。逃げ出したくなっても、必ず誰かが応援してくれるし、そのおかげもあって自分は勇気を出せるようになると思いました。これから困難にぶつかることもあると思うので、その時はこの人権劇で感じたこと、学んだことを生かせるようにしたいと思いました。私が「私」として生きられるのも、大好きな家族、友達と一緒に過ごせるのも、本当に一度きりなので、今この一瞬を大事にしたいです。命というものは、ほんの少しの油断で失ってしまうとてもはかないものだと私は考えます。なので、傷ついてしまっても誰かに支えられていることを忘れずに生きていこうと思いました。(2年 Iさん)